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16年訪日客、2350万人=過去最高、旅先多様化で-JTB予測

JTBは、2016年の訪日外国人客数の見通しについて、15年推計比19.0%増の2350万人と、過去最高を更新するとの予測をまとめた。東京や富士山、京都、大阪をめぐる「ゴールデンルート」以外の観光地への旅行者の増加などを背景に、政府が目標に掲げてきた2000万人を突破するとみている。
 
クルーズ船での訪日外国人数は15年に初めて100万人を超えた。JTBは、政府がクルーズ船の受け入れ体制を拡充する方針を示しているほか、16年から東京都大田区などの国家戦略特区で民泊の利用が始まることも訪日客増加につながる要因と分析している。

ゴールデンルート以外の観光地を訪れる外国人客も増えている。栃木県足利市の花テーマパーク「あしかがフラワーパーク」では、15年度(14年10月~15年9月)の訪日外国人の入園者数が約5万人と13年度の10倍に増加した。
 
同パーク運営会社の幹部は「タイからの客がインターネット上の共有サイトに園内で撮影した藤の写真を投稿し、それを見た旅行者の来場が増える現象も起きている」と話す。

JTBは「外国人の注目を浴びることで、日本人が国内観光地を再評価する動きもみられる」などとして、16年の国内旅行者数について、15年推計比0.7%増の2億9360万人を見込んでいる。