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成田空港の税関検査自動化導入、5月より訪日外国人にも適用

NEWS20190426

訪日外国人のみならず、空の便を利用するすべての旅行客が待ち望んできた、入国審査から税関検査までの時短を可能にする「ゲートの自動化」ですが、成田空港をはじめ日本の各国際空港にてサービスを徐々に導入しています。

成田空港の入国時の税関検査に15日、全国で初めて、顔認証技術を生かして自動化された電子申告ゲートが導入されました。第3旅客ターミナルビルで日本人を対象に実施、5月以降は訪日外国人に拡大する予定で、2020年東京五輪・パラリンピックに向け、来春には羽田、関西、中部、新千歳、福岡の各空港でも運用を始めるとのことです。

検査場には端末8台と電子ゲート2台が設置され、スマートフォンに専用のアプリをダウンロードし、日時や便名、申告品の有無などを入力、端末にパスポートの顔写真部分とスマホの申告用画面をかざすと内蔵カメラが顔写真を撮影し、ゲート通過時に登録されたデータと照合後にドアが自動で開閉します。
電子ゲートを利用すれば、税関職員とやり取りすることなく、5秒前後で通過でき、検査場では麻薬探知犬や爆発物探知犬が活動しており、不審な荷物があれば職員が呼び止めて確認する形になるそうです。

成田空港の税関検査場は訪日外国人の増加に伴って混雑し、到着便が集中すると、第3ターミナルで5分、第1と第2ターミナルでは10分ほどの待ち時間が生じている現状。電子ゲートは2020年春までに、第1と第2ターミナルにも導入され、全国6空港への設置費用の財源は、今年1月に始まった出国時に1人1000円の負担を求める「国際観光旅客税(出国税)」を充当するとのことです。
成田、羽田、中部、関西、福岡の5空港では、既に顔認証技術を生かした自動化ゲートによる出入国審査が導入されるなど、手続きや待ち時間を減らして自動化する「ファストトラベル」が進んでいます。成田空港は来年、チェックイン時にパスポートと搭乗券を提示し、その後は「顔パス」で航空機に搭乗できるシステムの導入を準備しています。