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中国人観光客が競馬場体験、多様化する日本観光―中国メディア

2015年11月24日、日本の観光庁の統計によると、2015年の1-10月期、日本に入国した中国人観光客の数はのべ428万人に達し、このペースで行くと、通年で500万人の大台を突破する勢いを呈しており、中国が今年日本最大の海外旅行送り出し国となることはほぼ間違いなさそうだ。新華網が伝えた。

こうした中、訪日中国人観光客の日本での消費が多様化し、深みをみせていることは軽視できない新たな傾向だ。たとえば、観光中の文化消費は、これまでの茶道や華道からミュージカルや交響楽団の演奏などに移行し、チケットの確保も難しい情況となってきている。スポーツ消費では、ゴルフを楽しみに訪れる観光客が著しく増加しており、飲食ではブランドに対する要求が拡大しており、著名なレストランやミシュランレストランは数カ月前から予約しなければならない状態になっている。

11月15日、中規模の団体旅行者が東京で競馬場を体験した。東京競馬場は新宿から約20キロの地点にあり、ちょうど秋の深まりを感じる日で、小雨から晴れに変わっていた。一行は大阪から京都へ、さらに名古屋を経て東京へ。日本観光の定番コースだ。

しかし、ここからがこの団体ツアーのディープなところ。一行は競馬博物館で説明を受けた。競馬の起源はイギリスで、貴族の娯楽であったが、19世紀中ごろに外国商人によって日本に持ち込まれ、160年余りの発展を経て、現在毎年6800匹の馬を産出、2007年に世界一流の競馬大国の仲間入りを果たした。欧米に比べ、日本の競馬は老若男女誰でも楽しめる庶民の娯楽という性質が強く、入場券もたったの200円と安い。

東京競馬場は中国の観光客に乗馬体験も提供していた。かつてレースを駆け抜けた名馬ばかりだ。子ども向けの飼育場体験や日本庭園といった施設、フードコートにも80店舗ほどが軒を連ねており、競馬場はまるで巨大なテーマパークと化していた。

日本中央競馬会国際部の工藤氏は、「日本の多くの都市に場外サービスセンターがあり、日本の競馬文化を紹介する外国語冊子が並べられているが、いつも飛ぶようになくなってしまう」と紹介、この日は中国人観光客に改善点などを聞いてまわっていた。

レースが終わるも帰るのを惜しむ観光客。芝生ではしゃぐ子どもたちの姿を見て、奥さんに「今回は下見。次回は孫を連れて1日中遊ぼう」と語りかける。

平均すると、1日約1万4000~5000人の中国人観光客が日本を訪れており、各々の形式でスリリングに、あるいはリラックスして楽しんでいる。今後この数が増加するにつれ、日本の現有の観光形態に対する要求は必然的に高くなる。量から質への転換、これは観光業および関連企業にとってチャンスであり、挑戦でもあろう。(提供/人民網日本語版・翻訳/IM・編集/武藤)