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【香港】路線撤退、機体削減、買収… 航空業界変動の動き

HKAIR

香港を拠点とする航空会社は?
規模で言うと「キャセイパシフィック航空」そして、LCCでおなじみの香港エクスプレスを所有する「香港航空(HNAグループ傘下)」です。
ここ最近、このふたつのキャリアに関する、明暗を分けるようなニュースがありました。

まず、キャセイパシフィック航空ですが、香港エクスプレス航空の株式の取得を協議していることを明らかにしました。買収のステップを踏んでいるということですね。
これにより、キャセイパシフィック航空が香港で独占的地位獲得の可能性に伴い、香港当局は審査が必要になることを示唆しています。
そんな中、香港エクスプレスと同傘下の香港航空は、昨年末の経営不安(社債問題や経営陣の辞任など)の報道を始め、今年に入ってもネガティブなニュースが相次いでいます。
オークランド便をはじめとする海外路線の撤退やエアバスA330-200型機の10機削減など、事業縮小の動きが可視化されています。

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このような状況から、キャセイパシフィック航空の香港エクスプレス買収は実現性が極めて高まり、香港不動のメガキャリアになることはほぼ間違いないように見えます。
特に日本路線においては、両キャリアの路線は重複するルートが少なく、訪日香港人旅行客の利便性やサービスの向上とともに、旅行パターンの多様化にもつながることが予想されます、例えば、鹿児島イン・東京アウトなどの広範囲な訪日旅行が可能になったりするということ。

香港の空の地殻変動は、まだ確定とは言えませんが、実現することによって香港の訪日インバウンド市場におけるメリットは増える見込みなので、今後の動きに注目です。