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YouTalk|VOL. 02 JAPANKURUの「拡散」は如何に?

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グローバル・デイリーでそれぞれの役割を担い果たしているセクションと、そのメンバーの一員である、百人百色の “YOU”にフォーカスし、仕事の話、業界の話、考え方の話などを “TALK”しながら、インバウンドプロモーションの「今」をつくる人たちからのヒントを探す、インタビューコラム <YouTalk>

2回目の今日は、グローバル・デイリーの「幹」であり、メインソリューションである「JAPANKURU」のイノベーションを担うふたつの点を支える、ふたりの「YOU」との「TALK」を公開します。

≫ YouTalk VOL. 02
 THEME:JAPANKURUの「拡散」は如何に?
 TALK: “大坂 直史” - CS(Consulting Section)せクション統括部長
     ”Jason Seong” - IVL(Innovation Lab)ウェブマーケター 
 DATE:2019.10.08
 PLACE:グローバル・デイリー ランチテーブル

Q:まずは、自己紹介を。

大坂直史(以下、大):
2007年に求人広告営業としてDACグループに入社。毎日200件以上の新規開拓営業畑育ち。リーマンショック後、人材業界から観光部署へ移動。そのタイミングでインバウンド事業部にジョイント、グローバル・デイリーの法人化を経て今に至ります。

Jason Seong(以下、J):
韓国出身のWEBマーケター、2018年入社の日本生活2年目。WEBマーケティング&企画歴5年。大手多国籍コンサル企業にて人材・経理のマーケティングコンサルを担当。現JAPANKURUのWEBマーケティング総括を担当しています。

Q:早速ですが、JAPANKURUとは? 3ワードでお答えください。

大:
①GLDのコアソリューション ②会社の財産 ③世界発信の日本のコンシェルジュ的存在

J:
①オウンドメディア ②QuantityよりQualityを目指す ③無限の可能性を持つ

Q:JAPANKURUの誕生と今までの歩みについて教えてください。

大:
現在7周年。始まりは、2011年より流行り始めたブログを活用したPRでした。当時「インバウンド事業部」だったグローバル・デイリーに、旅行会社出身の韓国人クリエイターたちがジョイントしてきました。
その後、旅行者目線で日本の観光魅力を紹介するブログに対する市場のニーズ注目し、韓国のNAVERブログ「JAPANKURU」をはじめました。
始まりは個人ブログでしたが、多国籍のコンテンツクリエイターたちが創り上げる外国人目線と体験ベースのコンテンツという強みを持つJAPANKURUをソリューションとして成長させたい思いは強く、追い風のように市場からの反響も良くなり、JAPANKURUは徐々にアクセスが増え、韓国のウェブ検索上位に記事がランクし始めました。
SNSでは、facebookアカウントを通し、英語や繁体字など4言語で世界各国に日本の魅力を毎日のように発信し続けたところ、徐々にファンが増え、現在では785,000いいね!を保有するほどの規模となりました。
そこから、台湾、中国、英語圏など多言語のコンテンツを様々なチャネルにて配信するようになり、現在ではオウンドメディアである「Japankuru.com」をメインとする「コンテンツマーケティング基盤のインバウンドソリューション」にまで成長しました。

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Q:JAPANKURUが考えるソリューションと、定量・定性についての考えは?

大:
今までJAPANKURUがクライアントから評価されていたものは「複数の言語からなるコンテンツ」で、ウェブ上にこれらが存在しないと、検索などにおいての競争力を期待できないという提案をずっとしていました。そんな中、様々な他サービスのコンテンツも増え、JAPANKURUのコンテンツがちゃんと世界の人々に行き届いているか、定量的な部分に向き合っていかないと、予算を預かることが難しくなることが営業現場での課題となってきました。ただ、逆に言えば、JAPANKURUのコンテンツはクオリティがよく、これをより多くの人に見せることができれば、提案はシンプルになると思ったのが、JASONと密にコミュニケーションを取り始めたきっかけです。

J:
どうすれば、品質の高いコンテンツのリーチを増やし拡散すことができるのか…それは、いくらいいコンテンツだとしても、WEBの標準に沿っていなければ、拡散は難しいと思います。Googleなどの検索ページにおいて「スポンサー」という項目でフィードされないと、露出されないケースがあるように、ユーザーに届くためには、WEBでの広告は不可欠であり、コンテンツを提供するほぼすべてがこれを実践しています。なので、適正な予算をもとにクライアントが求めるターゲットを確保するためのアクションを行えば、JAPANKURUのコンテンツは十分なポテンシャルを秘めていると思います。

Q:JAPANKURUコンテンツの独自の価値とは何でしょう?それぞれの観点でお答えください。

大:
日本に住み、かつ日本を理解している外国人が、必ず体験をもとに取材を行うこと。だからこそリアルなクオリティを持ち、その価値が各国のメディアと連携し、転載などのコンテンツ提供が可能な理由だと思います。個人の発信では中々得ることのできない「企業のニーズ」と「外国人目線」が上手く融合したコンテンツをつくれる「チーム?システム?」的な価値を持っているのではないでしょうか。

J:
マーケターの観点からは、ひとつの記事に単なる情報だけでなく、経験したものが溶け込んでいるので、ユーザーが見たときに、ただ情報が羅列されたコンテンツや、個人の色や見解が濃いコンテンツに比べると、客観性と主観性を兼ね持っているJAPANKURUのコンテンツは、多くの外国人の目線にフィットしていると思います。 

Q:WEB拡散の仕組みについて簡単にご説明を。

J:
コンテンツをアフィリエイトしたサイトに転送、今流行っているSNSチャネルで今まで今までfacebookで配信したコンテンツの履歴を分析、好意的なオーディエンスをセグメントしコンテンツの属性に合わせて配信をターゲティングします。このセグメンテーションは、リーチ数だけではなく、年齢・地域・言語から、日本に対する関心分野や訪日の有無などまで細分化し、各SNSチャネルのシステムを活用し拡散します。

Q:なるほど。この過程は「広告」になるのでしょうか?

J:
いわゆる「整備」をすることですが、この過程を広告システムを使って行います。
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Q:WEB広告で増えるリーチは、俗に「お金でユーザーを買う」といったイメージがありますが、オーガニックで獲得したユーザーと、WEB広告拡散を通して獲得したユーザーの違いは?

J:
オーガニックユーザーは検索などの経路で求める情報にリーチしてきたユーザーですので、アクティブです。有料広告でリーチしたユーザーは、お金で釣られてきたというよりかは、広告の設定がどこまで詳しくセットされているのかによって属性のマッチ度が高くなるといえます。
セグメントされた拡散を通して、いかにその情報を求めていたユーザーに行き届くかで、彼らもアクティブになりえる。潜在ニーズを開拓するということですね。

Q:有効な潜在ユーザーに行き届かせる…という意味ですね。では、昨今のデジタルマーケティングのトレンドなどはあるのでしょうか?

J:
GPS情報ですね。ユーザーが今どこにいるかを読み取って、何をしていて、どんなアプリを使っているのかなどの情報をデバイスから取得し広告に活用する方法です。それ以前は「リマーケティング」というものが主流でしたが、最近は「タイミング」や「エリア」を併せて活用するのがトレンドになっています。
これは、ユーザーがWEBサイトやアプリにアクセスしていなくても「情報」を見れるようにすることです。インバウンド広告でも、トリップアドバイザーなどのアプリでは、位置情報でユーザーが旅行中であることをチェックし、現在のエリアに関する情報をプッシュ通知しています。
JAPANKURUもこのような手法を活用したサービスを開発中です。将来的には、JAPANKURUアカウントの全プラットフォームを統合したサービスを目標としています。

Q:結構奥深いところまで進んでいるんですね。では、JAPANKURUの拡散プランの事例をひとつ教えてください。

大:
最近の事例では「黒部」のfacebook動画の拡散プランで、50万リーチを目前に控えています。
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Q:JAPANKURUのハイクオリティ・コンテンツは、二次利用を通してその価値を増すと思うのですが、この拡散プランと絡めた戦略などはありますでしょうか?

大:
折角のいいコンテンツを幅広く活用できていないのは、作る側にとっても、クライアントにとってももったいないことだと思います。最近の広告関連の文献にもありますが、予算の2割でコンテンツを作り、6割を拡散に費やし、2割をその継続に充てるというアロケーションが注目されています。クライアントの方々に聞いても、反響のあるPRはどれも「いいコンテンツを作って、たくさんの人に見てもらった」というシンプルな仕組みでした。戦略として、過去にJAPANKURUの動画を制作しているクライアントへ、二次利用としてこの「拡散プラン」の定期的な実施を積極的に提案することが、コンテンツリソースの継続性を図れるとともに、激化しているWEB運用広告における競争力の強化にもつながると思います。持効性のあるコンテンツに関しては、適時のアップデートと継続運用をパッケージングしたプランも可能性が高いですね。JAPANKURUコンテンツの品質あってこその戦略ですけどね。

Q:クライアントが求める動画とマーケターが見る「いい動画」とは?

大:
インバウンドという目線から入ると、観光地などをただ紹介するより、いろんな要素を絡め「見て楽しくなる動画」で、かつユーザーが訪日旅行の参考モデルに使える動画のほうが、クライアントにも評価されやすいです。JAPANKURUが追及していることでもありますね。

J:
最近、Youtubeの動画広告のポリシーが改定され、今までは5-6までスキップができませんでしたが、今は15秒に伸びました。iphoneのCMも15秒尺でシリーズバージョンをリリースしていて、広告クリエイターの間で流行しているそうです。今までのJAPANKURUの動画は1~2分と、ユーザーにとっては比較的長いので、ひとつのメッセージを短い動画で伝えつつ、いくつかのパターンでバリエーションを持たせながら繰り返す動画が、現時点では良いと思います。

Q:最後に、Youtalkのオフィシャルクエスチョンです。何でも構いません。あなた(You)のことば(Talk)を一言、どうぞ。

大坂直史:

“グローバル・デイリーの中心であるJAPANKURUの立ち上げから7年、今は、変化の「元年」。もっと多くの人に届けられる「メディアだけではない価値」を創りながら成長していく姿がすごく楽しみ!”

Jason Seong:

“拡散や運用を踏まえ、JAPANKURUの新しいIT戦略をもって、WEBという戦場で勇敢に戦い、成長するJAPANKURUを支えたい!”

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