当事業では経済発展に伴い外国旅行市場が拡大され、今後訪日旅行者数の大きな伸びが期待されているマレーシアとインドネシアのムスリムファミリー層をターゲットに官民が連携し、ターゲット層に合った現地メディア、旅行業者を招請、広告宣伝によるメディアへの露出を行うとともに、旅行博に出展し、訪日外国人旅行者の増加を図ることを目的として実施しました。大きく成長し続けるASEAN諸国は、日本の観光業にとってますます魅力的なマーケットに違いありません。そのようなASEAN諸国から観光客を誘致する際に生じる問題の一つが、宗教及び文化的な習慣の違いです。
特に日本ではあまり馴染みのないムスリム（イスラム信徒）観光客にとって訪日旅行は決してやさしい旅行先ではありません。訪日旅行中にムスリム観光客が感じる難点は様々ですが、中でも以下の５つの項目が挙げられます。

よって、当事業では官民が訪日ムスリム観光客の現状や課題を共有し、訪日ムスリム観光客が安心してより快適に訪日旅行を楽しめるように対象国の招請旅行会社、メディア等との協議を行い、新たなムスリム向けのコンテンツの開発、旅行商品造成、メディア掲載、旅行博での情報提供等を実施して、連携先が宗教や文化的な習慣から不安なく安心して訪日旅行を楽しめる旅行先であることを伝え、訪日ムスリム旅行者の増加につなげました。