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中国人が「わざわざ日本に来て買う薬」ランキング

あっという間に半年が過ぎた2015年。例年のごとく数々のヒット商品や流行が生まれたが、日の目を見るのはごく一部。そんなニッチでダークな「ヒト・モノ・カネ」にスポットを当ててみた

◆急増する中国人。お目当ては日本製の医薬品

訪日した外国人観光客は’10年以降、コンスタントに増え続けており、昨年は1300万人超。そのなかで4分の1は中国人観光客。中国株暴落のニュースが流れるも、彼らの「爆買い」は止まらない。

なかでも日本の医薬品は大人気で、彼らはオープン前のドラッグストアの前でたむろし、開店を今や遅しと待ちわびている。


あるドラッグストアの店内風景。商品を物色しているのはほとんどが中国人観光客である

中国メディアは「日本に行ったら買うべき11の神薬」という見出しで日本製医薬品の紹介を行っており、爆買いの背中を押している。なかには風邪薬やおむつを買い占めてしまう中国人もおり、売り切れ時のクレーム対応など、店側もさぞ対応に苦慮しているのではないかと心配してみたが……。

「買い占めはむしろありがたいです。中国人観光客が来るようになって、売り上げは倍増しました。そのためにスタッフも増やし、中国語を話せる人を採用したほどです。それでも間に合わなほど買いに買ってくれるので、店側としては嬉しい悲鳴をあげています」(ドラッグのストアスタッフ)

なかでもよく売れるのは、目薬や痛み止めだという。実際に買った中国人からは「中国製品は全く効果がないが、日本の痛み止めは本当によく効く」という声もあるほど。なかでも目薬については「国に帰ると目が痛くなるからね。ひょっとしてPM2.5の影響かな」などという“チャイニーズジョーク”も聞くことができた。

一方、女性には絆創膏が人気。「国内製と違って、炊事や水仕事のとき取れないので重宝している。安価で軽いのでお土産にもできますし」とは主婦の話。

「彼らは1回の買い物で少なくても1万~2万円、多いときには5万円以上の買い物をしていきます。今年は中国人観光客が1000万人を超えるのではという予測があるので、さらに日本製薬品の需要が高まるのではないでしょうか」(経済部記者)

日中の政府間はやや冷え気味。だが「政冷経熱」という言葉があるように、しばらくは訪日ブームは終わりそうにない。

<中国人が日本に来て買うべき薬 Best11>

1位:目薬
2位:消炎鎮痛剤
3位:液体絆創膏
4位:冷却材
5位:頭痛薬
6位:角質軟化剤
7位:システイン剤
8位:便秘薬
9位:口内炎薬
10位:女性保健薬
11位:のど飴

― 2015年上半期[裏ヒット商品]ランキング ―