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15年5月の訪日客、164万1800人 シーズン狭間も好調に推移

日本政府観光局(JNTO)が6月17日に発表した訪日外客数2015年5月推計値によると、訪日客数は前年同月比49.6%増の164万1800人で、5月としては過去最高を記録した。出国日本人数は2.4%減の125万人だった。


シーズン狭間でも好調に推移した5月の訪日客=15年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

単月の最高記録更新は3カ月でストップしたものの、依然として高い水準で推移している。月間の訪日客数は、2014年3月から1年3カ月連続で100万人を突破した。

桜のシーズンと夏休みに挟まれる5月は、例年は伸び率が鈍化する傾向がある。JNTOでは今回の結果について、今年に入ってからの旺盛な需要が継続していると分析。新路線の就航や既存路線の増便などによる需要増、ビザ免除なども要因に挙げている。5月の過去最高記録は、2014年の109万7211人。

方面別に見ると、アジアでは中国が前年同月比133.6%増の38万7200人でトップ。全体を通じても1位となった。以下、台湾が20.5%増の33万9700人、韓国が61.5%増の31万5400人で続いた。香港は12万600人(70.3%増)、インドは1万1300人(14.7%増)だった。

ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国では、タイが8万1000人(30.1%増)、シンガポールが2万4600人(34.8%増)、マレーシアが2万5800人(14.1%増)だった。インドネシアは1万8900人(28.0%増)、フィリピンは2万7800人(43.9%増)、ベトナムは1万2300人(55.8%増)だった。

中国は前年同月比2.3倍で、旺盛な訪日需要を維持。台湾は2カ月連続で30万人を突破した。インドが単月で1万人を突破するのも初めて。このほか、香港とベトナムが単月の過去最高を記録。韓国と台湾、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピンが5月としては過去最高をそれぞれ記録した。

欧州ではフランスが36.4%増の2万300人で域内トップ。以下、英国の1万9900人(18.1%増)、ドイツの1万4300人(18.2%増)、イタリアの7900人(34.2%増)が続いた。スペインは5600人(27.1%増)で2カ月ぶりに前年を上回ったものの、ロシアは4300人(14.7%減)で前年割れが続いている。

北米では米国が9万2200人(14.7%増)、カナダが2万700人(29.8%増)。オセアニアでは豪州が2万4800人(33.7%増)だった。そのほかの国・地域からは23.6%増となる6万7200人が入国した。

 
フランスとドイツ、イタリア、豪州、米国、カナダが、5月としては過去最高をそれぞれ記録した。欧州と北米、オセアニアで単月の過去最高を記録した国はなかった。

JNTOは、6月は夏休みシーズン突入で訪日客が増加すると予測。韓国で感染が拡大しているMERS(中東呼吸器症候群)は、動向を注視する必要があるとしている。