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大阪府の新しいインバウンド取り組み:「歴史×エンターテイメント」

近年、東京以外に、大阪に訪れる外国人も多い。2015年に日本を訪れた外国人数は1973万人で、そのうち大阪を訪れたのは36.3%の716万人となっている。大阪城天守閣では、2016年度の入館者が255万人を記録し、過去最多だった。理由としては、インバウンドの増加で、ほぼ半分の入館者が外国人となっているからだという。大阪の歴史は、外国人にとっては魅力があるため、大阪府では、「歴史」で外国人に大阪をPRする取り組みが増えている

その取り組みの一例として、官民ファンドからなる組織「海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)」が、関西テレビや朝日放送などのテレビ局、HIS、吉本興業、KADOKAWAなど異業種の企業とコラボして、大阪を中心にエンターテインメント事業をおこなう新会社「クールジャパンパーク準備株式会社」を設立した。歴史が深い大阪城を中心に、日本人と外国人も楽しめる劇場の文化施設を作りたいとのことだ。最新技術を用いたアニメーションを活用して、古典芸能や歌劇などのパフォーマンスを行う予定だ。最終的に、訪日外国人旅行者向けのツアーを開発し、インバウンドの消費拡大につなげることを目指しているようだ。

日本での「体験」を目的に訪日する外国人観光客が増加している昨今、上記のような歴史とエンターテイメントを絡めた取り組みは、今後インバウンドのトレンドになっていくだろう、と筆者は思っている。

編集者:オスカー チャウ、小池 泰史