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「食博覧会・大阪」が4月末に開催 訪日外国人をターゲットに

日本最大級の食イベント「食博覧会・大阪」が、4月28日~5月7日に開催予定だ。実行委員会によると、訪日外国人もターゲットにしており、国内外の来場者があわせて50万人になるものと期待しているという。食博は1985年に始まり、4年に1度開催されており、今回は9回目である。2013年に、和食がユネスコ世界無形文化遺産に登録され、さらに、大阪に訪れる外国人が増加しているため、今年のイベントは「日本の祭り・日本の味くらべ」をテーマに、訪日外国人戦略に注力したいとのことだ。グルメだけではなく、大阪天神祭の天神講獅子の披露や、徳島の阿波おどり、秋田の竿燈などのパフォーマンスも行う予定だ。昨年、大阪市長吉村洋文氏は、「大阪の主要な魅力の1つが食文化であり、食博を通して、大阪市を日本国内と海外にPRしたい」と述べている。

近年、和食は海外でスタンダードな食になったと言える。それを裏つけるものとして、東京海上日動火災保険が、各国のSNSデータに基づき、日本の観光を話題にした外国人観光客の嗜好や動態について、行った調査がある。調査によると、アメリカなどの英語圏の主要5か国においては、日本に関わる話題の中で、「(日本料理を)食べる」が平均して30%台を占めており、特にオーストラリアでは38%を占め、他の話題より多いということだ。やはり、外国人に日本をPRするためには、「和食」というキーワードが欠かせない、と筆者は思っている。ただし、「和食」だけでは、外国人は飽きられる可能性もあり、より日本の魅力を感じてもらうためには、「食博覧会・大阪」のように、話題性があるイベントの中で、「食」と「祭り」などの伝統文化を絡めた企画をしなければならないだろう、と筆者は考えている。

編集者:オスカー チャウ、小池 泰史