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訪日外国人を呼び込む地方の新しい取り組みの共通点とは?

インバウンドに力を入れる地方が増えている。和歌山県和歌山市観光課は、欧米の訪日客を呼び込むために、英語版の観光サイト「my secret Wakayama」を開設している。和歌山市の宿泊施設や観光地、イベントなどを写真と共に紹介し、さらに市が招いた米国や英国、オーストラリア、フランスの4カ国のブロガーの記事も掲載する。分かりやすくするために、「Stay(宿泊)」「Eat(食事)」「Onsen(温泉)」「Sites(史跡)」などの項目を、すべて英語で表記し紹介している。和歌山市観光課によると、市内に訪れる外国人は、2011年の約6,000人から2016年には約156,000人に増えており、今回の取り組みによって、更なる観光客獲得を目指しているという。

また、長野県松本市上高地観光旅館組合は、訪日外国人に上高地の魅力や、自然保護活動などをPRするために、これまであった英語版サイトに中国語と韓国語も加えて刷新している。新しいサイトでは、日本語の文章を直訳せずに、外国人ライターが執筆し、上高地の自然や北アルプスの山並みなどの写真を使い、魅力を紹介している。上高地での禁止事項やマナーなども説明している。

上記の取り組みの共通点は、「外国人が書いている記事」や「文章がなくても魅力を感じてもらえる写真」だと筆者は思っている。どちらにせよ、「外国人の目線」から考えたものだろう。訪日外国人向けの取り組みが増えている昨今、上手く呼び込みを行うために、こうした基本的な工夫を忘れてはいけないだろう、と筆者は思っている。


編集者:オスカー チャウ、小池 泰史