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日本料理はどれだけ香港に浸透しているだろうか

昔から、日本料理が好きな香港人は多い。近年、寿司やラーメン、焼肉などの馴染み深い日本料理より、もっとローカルの味や、他の種類の和食を求める香港人が増えている。昨年の10月から、香港では「海鮮丼」ブームとなっており、築地市場にある卸売会社「豊洲水産」や「山治集団」も香港に進出し、「海鮮丼」レストランを開店している。開店した当時は、2時間以上の行列ができた。また、九州に訪れる香港人が増加し、それに伴って香港では九州の食文化の認知度が高くなっている。今年の3月には、初めて日本の屋台を再現したレストラン「星野屋台」が、香港の荔枝角(ライチーコック)にあるショッピングモール「D2 Place」の屋上に開業している。

ここ数年間、訪日香港人は大幅に増えており、JNTOによると、訪日香港客数は2011年の36万人から2016年には180万人に増加している。日本食への関心度が高いため、彼らが2016年に日本を訪れた時に支出した飲食費は、636億円にもなっており、全国籍・地域の中で4位だった。ローカルの味を試したいため、有名なレストランだけではなく、遠く、あまり目立たないところまで行く香港人も多い。筆者の経験上、日本人しかいない飲食店だろうと思いきや、店に入った瞬間に、すぐ広東語が聞こえてくることもよくある。食のインバウンド市場において、訪日香港人は重要なターゲット層なので、彼らにPRするための工夫をしなければならない、と筆者は思っている。

編集者:オスカー チャウ、小池 泰史