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春節中、訪日中国人は何を買ったのか?

 中国最大の検索エンジンを提供する百度(バイドゥ)は、今年1月下旬の春節の時期に訪日し、
同社のWebブラウザやアプリを利用した旅行者が検索したキーワードをデータにまとめた。
データによると、初めてTOP10から、「家電」のキーワードが抜け、「オーディオ機器」や「男性靴」などがランクインしている。
同社の国際事業本部のチーフプロデューサーは、「大きな変化が現れている」と話しており、
「時計」カテゴリーの検索データにおいては、
「中国の女性が日本で流行しているブランドを追う動きが見られる」と話している。
また、面白い動向として、ペットに関連するキーワード検索が昨年から増えてきているとのことだ。

 では、「爆買い」はなくなったのだろうか?
中国メディア「今日頭条」は今月1日、
「春節の日本では、中国人観光客がなおも『爆買い』している」とする記事を掲載している。
記事では、今年の春節も日本が依然として中国人観光客の人気目的地の1つになったと紹介。
銀座の三越百貨店では有名ブランドの売り場で多くの中国人観光客を見かけ、
秋葉原の免税店LAOXでも、店の前には中国人観光客の人だかりができていたと説明している。
美容用品や保温マグ、玩具、ブランド物の腕時計、そして、空気清浄機の売り場に多くの客が集まっていた一方で、
温水洗浄便座の売り場は寒々とした状況であり、「かつての便座ブームはもはや見られなくなった」と伝えている。

 上記の報道から推測するに、「爆買い」ブームの沈静化が日本で報道されているが、
中国人観光客の全てが日本でのショッピングに興味を持たなくなった訳ではないようだ。
確かに、高級品や家電を買わなくなり、異様な爆買いの光景が見られなくなったが、
それは、日用品系に需要がシフトし始めたことと、ショッピング以外の事柄に楽しみを見出す人が
増えてきたということではないだろうか。

 3月下旬からは、桜の時期を迎える。
また、多くの中国人が花見を目的に、訪日してくるだろう。
その時、中国人がどういった傾向をみせるのかを、注目していきたい。

編集者:小池 泰史