アメリカ大統領選挙で共和党候補のドナルド・トランプ氏が勝利した。政治経験がなく、選挙戦中にも暴言が多かったため、今回の結果は世界各国のメディアに予想外だといわれている。関税の増加など保護貿易主義を主張しているトランプはアメリカ大統領になったら、インバウンドにどんな影響を与えるだろうか。

一番大きな影響は円が不安定になっていることだ。選挙の開票序盤に105円台半ばだったが、トランプ氏がフロリダ州で優勢になると、ドル売り・円買いが始まった。オハイオ州で勝ったとさらに報じられると、円は9日に4円減の101円台半になった。しかし、10日の午前9時すぎには逆転し、105円90銭まで円安ドル高が進んだ。トランプの経済と外交施策が明確になるまで、為替が不安定になり続くと筆者は思っている。円高になると、訪日外国人の消費意欲を左右できるため、今後アメリカ政府の動きは要注目だ。

編集者：オスカー　チャウ