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インバウンド成長には円安が鍵ではない?

小西美術工藝社の社長デービッド・アトキンソンは、7月11日東洋経済のインタビューを受け、「円高で訪日客が減るのは間違いだ」と指摘した。現在、国内で円高が続いていると、訪日客が減少してしまうと心配している人がいる。ただし、デービッド氏は1990年代はもっと円安だったが、外国人があまり日本に訪れていなかったと説明した。実は、「観光大国」フランスには、まざまな魅力があるため、あまり為替動向の影響を受けていない。フランスを参考とすると、日本では観光資源の魅力があれば、円高であっても耐えられるはずだと述べている。

インバウンドが成長し続けるように、観光資源の魅力を磨くことが大事だと筆者も思っている。例えば、アメリカにある影響力の高い旅行雑誌「トラベル+レジャー」が発表した「世界の人気観光都市ランキング」によると、昨年一位だった京都は今年六位に下がった。理由としては、京都を訪れる外国人の増加とともに、渋滞や宿泊施設が高くなるなどの問題があるからだ、と京都市政府は指摘している。もし上記の問題を解決しなければ、円安でも訪日客が京都を訪れる意欲は必ず減ってしまうだろう。インバウンドの成長には、観光資源や受け入れ環境整備にもっと力をいれなければならない、と筆者は考えている。

参考
The Japan Times(英紙)
東洋経済

編集者:オスカー チャウ