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観光庁、AIツールを活用した観光資源発掘調査結果を公表 訪日客のSNSに注目


▲Photo by JAPANKURU

観光庁は、訪日外国人旅行者がSNSに投稿した内容を、AIツールを用いて分析する調査を初めて実施しました。

調査は、2017年3月23日~2019年6月23日までの27カ月間実施されたもので、観光コンテンツに関するキーワードを設定し、歴史・自然・体験といったカテゴリごとに整理した上で、SNSに投稿された評価コメントなど(英語:約40万件、繁体字:約24万件)を収集・分析することで、認知度は低いが評価が高い「地域の隠れた観光資源」を抽出しました。

また、地域の隠れた観光資源に言語による違いがあるかどうか傾向を分析したほか、地元自治体や観光業者等にヒアリング調査を行うことで、地域の隠れた観光資源が今後旅行商品になり得るものなのか検討を行いました。

対象地域は訪日外国人旅行者の平均訪問率が低く(1%未満)、延べ宿泊者数が伸び悩んでいる「滋賀県」を選定、対象言語は、滋賀県への訪問率の季節変動が少なくSNSへの投稿数が最も多い言語として中国語(繁体字)を、比較的消費単価の高い欧米諸国の傾向をつかむため英語を選定しました。

調査の結果、言語によってSNSの投稿傾向に大きな違いが見られるなど、訪日外国人旅行者の中でも関心を持つ観光資源が異なることが分かりました。また、SNSで高い評価を得た観光資源の中には、自治体や旅行業者などの地元関係者が意外に感じる隠れた観光資源がいくつも含まれており、今後の観光資源開発の大きなヒントになると思われます。
今後、各地方において、AIツール等を活用しSNSへの投稿を分析していくことを通じ、地域の隠れた観光資源を発掘し、地域活性化を目指す取組が出てくることが期待されます。