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「花見で一杯」訪日客呼び込み 官公庁、プロモーションで上積み目指す

観光庁は2月から、桜の開花シーズンに合わせた訪日外国人向けプロモーションに乗り出す。ウェブサイトからの情報発信に加え、アジアで運行する電車やバスなどにラッピング広告をほどこす案も検討中だ。政府は訪日客数のさらなる上積みを目指しており、地方誘客も見込める「花見で一杯」に、観光立国の推進役を担わせたい考え。

政府の緊急経済対策で約42億円が充てられた「緊急訪日プロモーション事業」の一環。日本各地の桜の名所に関する情報を発信するウェブサイトを充実させるほか、東アジア各国で開かれる旅行展示会で、桜をテーマにした出展ブースを設置する。台湾などで昨年展開したラッピング広告も継続を検討する。

観光庁調査では、訪日客は日本の風土への関心が高く、春に訪日客を呼び込むキラーコンテンツとして、「花見」に白羽の矢が立った。

プロモーションと前後して、政府は地方空港に格安航空会社(LCC)の新規路線就航を後押しする方針で、桜の名所が観光スポットになれば、地方に訪日客を呼び込む相乗効果も期待される。

日本政府観光局によると2015年の訪日外国人旅行者数(推計)は1970万人を超え、政府は「20年までに2000万人」としていた目標の上方修正を検討している。訪日客は夏休みや中国の旧正月などに比較的集中する傾向があり、新たなピークの創出が求められていたほか、リピーター定着に向け、地方誘客や買い物以外の魅力を提案する必要が出ていた。