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5月の旅行収支、訪日客の増加>GWの日本人出国で前年比5%増の黒字に

NEWS20190710

インバウンドの好調が日本の経済に及ぼす効果が、国際収支の指標として見えるニュースをピックアップしてみました。

7月8日、財務省発表の「5月の国際収支統計(速報)」によると、旅行収支は前年同月比5%増の2305億円の黒字となりました。
旅行収支は訪日外国人の推計消費額から、日本人が海外旅行で使った消費額を差し引いて算出する統計で、5月の結果を見ると、訪日外国人が4%増加した277万人と5月の集計では過去最高を記録し、消費額も併せて増えました。
5月の日本人出国(海外旅行)は、ゴールデンウィークと令和改元が重なった10連休ということもあり、訪日外国人と同じく4%が増えた143万人でした。旅行収支で見るとマイナス要因ですが、訪日外国人増加によるプラス効果が上回る結果となりました。

一方、日本全体での海外との取引を表す経常収支は、16%減の1兆5948億円の黒字となりました。しかしながら、米中貿易戦争による影響で、日本から中国向けの輸出が減少していることから、貿易収支が前年同月(3158億円)に比べダブルスコアの6509億円の赤字となり、経常黒字幅を押し下げました。

複雑に絡まり影響を与え合っている輸出入・国際収支の分野でも、訪日インバウンドはポジティブな推移を見せていることがわかります。