Inbound News 2019.01.04 【2019インバウンド・プチ予言】中国:爆買いから「爆EC」へ
新年あけましておめでとうございます。
今日は、今年・2019年のインバウンドトレンドをちょっぴり予言(?)してみたいと思います。
インバウンドを象徴するキーワードで最もポピュラー(?)であった「爆買い」
免税制度とともに訪れ、2015年度の訪日観光消費をけん引した、一人平均30万円にも及ぶ中国人観光客のショッピング旋風を表す言葉でしたが、今では約23万円ほどに収まり、爆買いは終焉を迎えたように見えました。
しかし、この現象が中国の消費パラダイムを動かしていることを知る人は、あまり多くありません。
その予兆は、所謂「ソーシャルバイヤー」と呼ばれる中国の個人転売バイヤーの増加や、中国大手ECサイト各社の「ダブルイレブン(光棍节/11月11日/独身の日)」プロモーションなどから察知することができました。
中国の個人自由旅行(FIT)の定着と、越境ECの肥大化が、訪日旅行の楽しみ方を変化させていると考えられます。
前者は、訪日リピーターの増加を、後者は、ショッピングパターンの変化に影響し、これらの化学反応の結果、爆買いから「爆EC」へと進化させているのではないかと。
JETROの統計を見ても、越境ECでの日本商品の購入理由のうち唯一増加しているのが「日本に旅行をしたときに購入して気に入ったから」であり、このような動機で購入したことのある人も6割以上を占めています。
さらに、越境ECで購入する日本商品のカテゴリも、訪日ショッピングで購入する商品と同期していることが、爆ECの可能性を表しているといえるでしょう。
これは、長い目で見るとショッピングメインの旅行から、体験重視の旅行へとシフトしている、その変動分を「越境EC」での日本商品購入が補っているという仮説になるのです。
あくまでも「予言」レベルの予想・仮説ではありますが、2019年の訪日中国人の消費インサイトはこういった変化の波に乗っていることは間違いないようですね。
以上、市場の上昇気流への期待を込めたハッピーな未来予想図でした。
今年もよろしくお願いいたします!
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