Inbound News 2015.09.25 タイ人の訪日がリピーター化、計画中の7割が経験者-JTB総研

JTB総合研究所がこのほど発表した「タイ人のライフスタイルと海外旅行調査」で、今後1年以内に日本旅行を計画しているタイ人のうち、日本を旅行したことがある人は全体の69.0%に上り、タイでもリピーター化が進んでいることなどが明らかになった。同調査はタイ在住で、1年以内に日本観光を計画している20歳から67歳の男女500名が対象。近年の訪日旅行者数増や、ASEAN経済共同体の設立などでさらなる経済発展が見込まれることなどを受け、6月25日から7月31日までの間にインターネット上で実施した。

対象者の属性は20代が34.4%で最も高く、以下は30代が32.8%、40代が23.8%など。学歴については大卒以上が88.0%と約9割を占め、就業状況はフルタイムが75.2%となりう、嘱託・契約社員は3.4%、パート・アルバイトは5.0%と少数だった。

訪日経験については、1年以内に日本を旅行した人が41.6%、2年以内が15.4%、3年以内が6.2%、3年より前が5.8%で、合計で69.0%が日本を旅行した経験があると回答した。男女別では男性の71.2%、女性の66.8%に訪日経験があり、男性の方が高い値を示した。

訪日旅行の経験がある人とない人の比較では、訪日経験者は未経験者より年齢や世帯収入が高い結果となった。年齢については、未経験者は40代以上が29.1%だったのに対し、経験者は34.5%。世帯収入が50万バーツを超えると回答した人の割合は、未経験者が53.5%だったところ、経験者は71.3%となった。役職についても、経営者や管理職の割合は未経験者が14.8%だったのに対し、経験者は45.6%と3倍以上で、訪日旅行経験者には一般的に、裕福な層が多いことが伺われる結果となった。


また、訪日旅行経験者は旅行の頻度自体が高く、年間の国内旅行の回数は「年に3回以上」が67.0%で1位。海外旅行においては、未経験者は「年に1回以上」と回答した人が30.3%だったのに対し、経験者は74.8%と大幅な差が見られた。


訪日旅行未経験者が最も多い年代は20代で、39.4%となった。同研究所では、アジアなどの新興国において20代から30代の若い層は教育水準や年収が高く、世界的に消費力が注目されていることから、今後はこのような世代を取り込んでいくことが重要になるとのの見方を示している。

▽日本への興味は映画やドラマで、経験者は体験重視

日本に興味を持ったきっかけに関する質問で最も多かったのはテレビ番組で、65.0%を占めた。JTB総合研究所では、何回もリメイクされている映画やドラマなどの人気が大きく影響したとの見方を示している。そのほかには「日本料理を食べて」が61.4%、「日本製の商品を利用して」が49.0%などとなった。

次回の訪日観光でおこないたいことを自由に回答する設問では、食に関する回答が最も多かった。訪日経験者と未経験者を比較すると、未経験者で「観光」「温泉」「買い物」などが人気となった一方、経験者は「体験」や「伝統文化」など、通常の観光だけでは経験できない、日本の文化に触れる体験を重要視する声が多かった。

訪日中における日本文化や日本人との交流方法については、「日常生活に触れたい」が64.2%、「農家での民泊など、地域の人と触れあえる施設に泊まりたい」が59.6%などとなった。

なお、回答者が日本について最も評価していることは「教育水準」で82.6%。以下は「科学技術」が81.2%、3位が「質の高いサービス」で81.0%となった。

▽身近で話題の旅行先が人気、ソーシャルメディアの影響大

旅行の志向に関する質問では、「自国や友人、家族の間で話題になっているところへ行きたい」が65.4%と最も高い結果に。同研究所では、タイでもソーシャルメディアの利用が盛んなことから、旅行者の間では身近なところで話題になっている旅行先が重視されているとの考えだ。次いで、「海外で話題になっているところへ行きたい」が60.8%、「その場所ならではの文化が感じられる宿に泊まりたい」が52.4%となった。

同行者に関しては、「友人」が42.9%で最多。2位は「夫婦・カップル」で42.3%、3位は「3世代旅行」で24.6%となった。同行者別の旅行形態を見ると、夫婦・カップルや子供連れなどの家族旅行では添乗員付きのパッケージツアー、友人との旅行や1人旅では宿泊先と交通を別々に予約する個人旅行の割合が高かった。


旅行に関する情報の収集手段については、「ポータルサイトで検索」が61.8%、「友人や家族の口コミ」が58.4%、「SNSの投稿」が56.5%。ソーシャルメディアで良いと思う投稿については「旅行先の風景や食べ物」「友人の体験シーン」などが多かったという。

なお、プライベートで利用する電子機器を問う質問で、スマートフォンは最も高い86.8%を占め、スマートフォンの利用目的は「電話」「カメラ」「SNS」の順に多かった。

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