検索
Close this search box.

News ニュース

発掘!訪日コンテンツ ①日本の奇抜な「コラボ」のアイディア

COLUMN20190424

日本に住んでいる外国人にとって、昨今の訪日インバウンド市場の急成長は、より多くの自国の人々が訪れるという意味で「ウェルカム」な現象であることは確かです。
併せて、こんな気持ちにもなると思うのが「日本をもっと楽しめるスポットや日本人が気づいていない魅力ポイントがもっとあるのに…」といった、在留外国人の目線からひらめく未開発の訪日観光コンテンツのアイディアがたくさんあります。

ということで、今回のコラムは、日常でふと思い浮かぶ「まだまだある日本の観光資源」を発掘してみようと思います。
もちろん、発見者は日本に在住する著者をはじめ、グローバル・デイリーの外国籍メンバーたちです。

まず最初に注目してみたのが、日本の奇抜な「コラボレーション」のこと。
今の時代、どこの国でも企業間の協業や提携、異業種コラボは活発に行われていますが、特に日本の「コラボ」には特別なものが多く、異業種すぎる(?)ジャンルの交配や思わず笑みを浮かべてしまう理想のランデブーもあります。

例えば、下北沢。
この、おしゃれなカフェや古着屋が並ぶ個性的な若者の街には、誰かが一度は想像したであろう「ビールが楽しめる美容室」を実現している美容室があります。
COLUMN20190424 (1)
▲Photo:T:Luck facebookより
「T:Luck(http://tluck.jp/)」は、カットやパーマを受けながら1本500円でビールを楽しめるサロンで、2017年オープンしました。このようなサービスを始めたのは、店長曰く「店を訪れるみんなが仲良くなれるサロンにしたかった」とのこと。
ちゃんとお酒の販売許可も取っているサロンで、店長の想い通り色んなお客さんが一杯のビールをきっかけに仲間になる賑やかな風景が話題を呼んでいます。
最近では日本の美容室に行きたい訪日外国人の「美ンバウンド」というトレンドもあるので、ビールも楽しめて、日本人の友達まで作れるかもしれないサロンは外国人にとっても斬新なはずですね。

次に、全く縁のない「カフェインと睡眠」のふたつをコラボさせたカフェ。
外国人が連想する日本の都会の日常といえば、朝晩と満員電車に運ばれる無彩色のスーツを羽織ったサラリーマンの街。
そんな彼らのつかの間のオアシスとして、2019年3月に東京の代表的オフィス街である品川・大井町に登場したのが「睡眠がとれるカフェ」です。しかも、コーヒーの代名詞的存在の「ネスカフェ」が運営するカフェなのです。
COLUMN20190424 (2)
▲Photo:ネスカフェ睡眠カフェHPより
まあ、カフェなので基本はコーヒーがあって当たり前なのですが、その対極にある睡眠をとれる空間を提供するこの発想は面白いですね。
<ネスカフェ 睡眠カフェ>のコンセプトは、世界で最も平均睡眠時間の短い(7時間10分)日本人の不十分な睡眠が累積する「睡眠負債」に注目し、ポリフェノールが豊富なコーヒーを飲み、質の高い仮眠をとる体験を提供し、この問題の解決に寄与するライフスタイルを提案することだそうです。
よく寝ることが目的のカフェである分、最高の睡眠環境を完備しているし、カフェインのないコーヒーも提供するそうなので、徒歩の多い旅行客にとっても十分メリットのあるカフェではないかと思います。

②編に続く…