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世界のARMYが東京へ? BTSワールドツアー開幕は春の東京で。

世界のARMYが東京へ?──BTSワールドツアー開幕で、春の東京は「宿と航空」から埋まっていく〜〜

BTSのワールドツアーが動き出しました。ツアーは2026年4月9日、韓国・高陽(Goyang)でスタートし、23カ国、34都市での計79公演を行うと報じられています。新作アルバムは3月20日にリリース予定とも伝えられました。

そして、日本は早い段階で“波”が来ます。Weverseの告知では『BTS WORLD TOUR IN JAPAN』として、東京ドームで4月17日(金)・18日(土)の開催が明記されています。さらにAP通信の一覧にも、ツアー日程として4月17–18日が東京に入っています。開場・開演はそれぞれ16:30/18:3013:00/15:00の予定です。

image source : Bighit music

こういう話を聞くと、まずチケットのことを考える方が多いと思います。でも、インバウンドの現場にいる身からすると、最初に気になるのはむしろ「ホテルと航空がいつから動くか」です。

こういう世界規模の目的来訪は、当日の動員だけで終わりません。前日入り、終演後の回遊、翌日の滞在まで含めて人の動きが固まり、まず効いてくるのがホテルと航空です。客室も座席も、需要が増えたからといって急に増えません。供給が固定されている市場で、特定日に需要が寄れば、価格が反応しやすいのは構造的に自然でしょう。

特に「東京ドーム」という場所がポイントです。大規模イベントでホテルがどう反応するかは、前例が示しています。CoStar(ホテル業界向けデータサービス「Benchmark(旧STR)」の分析)では、テイラー・スウィフトの東京公演時に、東京ドームに近いサブマーケットでADR(平均客室単価)が+55%伸びたと分析しています。さらに同記事は、大型イベントでは稼働率の伸びに限界がある(100%の天井がある)ため、伸びは主にADRで出やすいとも整理しています。
今回も同じ形になるかは断定できませんが、東京全体が均一に上がるというより、ドームに近いエリア/動線上のエリアから先に在庫が薄くなる──そんな順番は十分あり得るのではないでしょうか。

航空券も、これも断言は避けつつ、動く条件が揃います。大きな需要が特定日に寄れば、残席や出発日までの距離などで価格が動きやすい、という仕組みは一般に説明されているところです。
加えて、今の日本はそもそもインバウンドの地合いが強い。BTSの復帰ツアーが「久々のグループ本格稼働」であることも含めて、需要が前倒しで動く(=予約が早く決まっていく)可能性は高いと思います。

そして、ここがインバウンド向け広告・プロモーションの仕事に直結します。こういう局面で一番もったいないのは、人は来ているのに、街の売上につながらない状態です。目的来訪者は行動が読みやすい分、刺さるポイントもはっきりしています。
会場までの行き方、混雑のピーク、終演後にどこへ流れるか、深夜に何が開いているか、翌日にどこへ行けるか。ここを母語に近い言語で、迷わない形にしてあげるだけで、回遊と消費はかなり変わるはずです(少なくとも私は現場感としてそう見ています)。

だから準備は、広告を派手により先に、まずコンテンツです。韓国語、英語だけでなく、需要が厚い言語で、短尺・検索されるFAQ・地図導線・当日の過ごし方をまとめる。次に発信です。東京という括りで広く打つより、ドーム周辺と動線、そして告知直後〜直前〜当日でメッセージを変えて当てる。
この手の波は、遅れて追いかけるほどCPAが上がり、早く仕込むほど安く取れる——広告側の人間には、わりと見慣れた景色でもあります。

最後に少しだけ、自社の話を足します。需要が世界から寄るほど効くのは、いま日本にいる人向けではなく、これから来る人に届く設計です。多言語コンテンツ制作を土台に、海外に向けて適切に届ける(メディア運用・発信設計まで含める)。
JAPANKURUのような多言語発信を絡めるのも、その延長線でしょう。
BTS東京ドーム(4/17–18)の前後は、まさにその腕の見せ所だと思います。

参考(出典)

このコラムを書いた人

金 プロフィール写真

グローバル・デイリー / 広報部
韓国出身。旅行業やマーケティング会社の運営を通じて、インバウンドに関わる企画・販売・情報発信まで幅広く携わってきた。 実務で培った視点をもとに、現在は自治体や企業向けに、海外向けコンテンツの制作やセミナーを通じて、インバウンド施策を支援している。

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