株式会社グローバル・デイリー(Global Daily Co., Ltd.)は、訪日外国人向けのインバウンドプロモーションを専門とする広告PR会社です。メーカーや商業施設、観光エリア、地方自治体など幅広いクライアントに対し、中国・香港・台湾・韓国・ベトナム・タイ・シンガポール・欧米豪など世界各国のメディアリソースを駆使して、独自のPR戦略を提案しています。さらに、自社のオウンドメディアを活用して、クライアントに高い満足度を提供するソリューションサービスも提供しています。
創業からの歩み
2008年、グループ会社「DACホールディングス」の「デイリー・インフォメーション」内で国内観光PRをメインとするインバウンド専門チームとして設立されました。設立当初は4名でスタートし、翌年には10名体制となり、正式に「デイリー・インフォメーションインバウンド事業部」が発足しました。
設立直後の2010年には尖閣諸島問題により中国メディアへの出稿キャンセルが相次ぎましたが、市場の回復を確信し全国各地で提案活動を行いました。しかし間もなく「東日本大震災(2011年3月11日)」が発生し、訪日外国人は姿を消し、市場は「インバウンドのブラックアウト」に直面しました。それでも事業部は信念を持ち続け、外国人の復帰に備えました。
約2年後の2013年9月に「2020年・東京オリンピック」の開催地決定が発表され、訪日外国人数が急速に回復し、2014年には年間1000万人を突破しました。この年、事業部は「株式会社グローバル・デイリー」として法人化され、インバウンド市場も本格的に動き始めました。免税(TAXFREE)や各国のビザ緩和など政策面での後押しもあり、訪日中国人の「爆買い」が流行語になるほど、訪日インバウンド市場は急成長を遂げました。
2015年から2016年にかけて、インバウンド産業は急速に成長し、訪日外国人数は記録的な増加を見せました。特に2015年には、訪日外国人数が年間2000万人を突破し、中国人観光客の「爆買い」が社会現象となりました。当社はこの成長を背景に、中国や東南アジア市場におけるプロモーション活動を強化し、多くの成功事例を生み出しました。
2016年には、ビザの緩和やLCCの拡充により、訪日観光客がさらに増加し、訪日外国人消費額が過去最高を記録しました。当社は、訪日観光客向けのデジタルマーケティング戦略を展開し、SNSを活用したリアルタイムの情報発信や、インフルエンサーとのコラボレーションを推進しました。
2018年には、自然災害の影響や国際情勢の変化がありましたが、インバウンド市場は堅調に推移しました。当社は、この期間に新たなマーケットへの進出を図り、2019年1月にベトナムに新拠点を設立しました。ベトナムでは「JAPANKURU Lounge & Bar」を設け、日本の魅力的なコンテンツを発信し、現地の日本ファンとの交流を深めました。
しかし、2020年にCOVID-19パンデミックが発生し、インバウンド市場は一時的に停滞しました。社員のグループ事業会社への移動や外国人社員の帰省などで社員数は16名にまで減少しましたが、この2年間、グループ会社からのサポートやインバウンド復興への努力を重ね、社員一同団結し、この困難を克服しました。現在は多様なバックグラウンドを持つ人材を採用し、社員数は42名に増加。日本を含め9か国以上の多国籍メンバーが日本の魅力を世界へ発信し、インバウンド市場の復興とさらなる成長を目指しています。
グローバル・デイリーの強み
市場が成長する中、グローバル・デイリーの最大の強みは、16年以上にわたって培われたノウハウと、外国籍メンバーが半数以上を占める多国籍チームです。さらに、多言語コンテンツマーケティング・ソリューション「JAPANKURU」や、多国籍レビューマーケティングプラットフォーム「korekoko」を提供しています。また、海外メディアのバイイングから編集・出稿まで、外国籍メンバーが直接担当し、その国のトレンドやインサイトに精通したプランナーによってカスタマイズされる高いメディア力も当社の誇りです。
クロスバウンド戦略
グローバル・デイリーの中長期戦略の根幹にある「クロスバウンド」は、国と国のコミュニケーションを広げることを目指し、インバウンドにとどまらない相互交流を促進する戦略です。2024年現在、5G時代の到来やAI技術の進化、シェアリングエコノミーの拡大、キャッシュレス社会の進展などにより、生活環境が劇的に変化しています。これに伴い、観光客向けのスマートガイドシステムや、パーソナライズされた旅行プランの提案、キャッシュレス決済を活用したスムーズな購買体験など、具体的なサービスを通じてモノ消費からコト消費へのシフトを支援しています。また、地元の文化や体験を強調したマーケティングキャンペーンを展開し、観光客にとって忘れられない思い出を提供することを目指しています。さらに、環境負荷を低減するための持続可能な広告ソリューションも提案し、社会全体の持続可能性に貢献しています。
ベトナム拠点の設立
クロスバウンド戦略の第1弾として、2019年1月に設立された「グローバル・デイリー ベトナム」は、訪日ベトナム人だけでなく訪越外国人を誘致するためのプロモーションを展開しています。日本の魅力的なコンテンツを発信し、現地の日本ファンとの交流や日本企業向けのPRイベントを開催しています。
多様なメンバーと新しい挑戦
グローバル・デイリーのメンバーは多国籍であり、バックグラウンドは広告、旅行業界、IT業界、メディアエディター、デザイナー、クリエイターなど多岐にわたり様々な業界から集まったメンバーが個々のタレントを活かして働いています。失敗の体験から得られる価値を成功に繋げる「勝てるチーム」を目指し、新しいアイディアを積極的に業務に取り入れています。
平均年齢が若くフラットなオフィス環境の中で、広告PRの本質である「拡散」をインバウンドにとどめず、すべての国と国のコミュニケーションに適用する「クロスバウンド」戦略を展開しています。
今回の採用では、実務経験よりも明確なタレントを持ち、好奇心と探求心があり、周囲を巻き込むコミュニケーション能力を持つ人材を求めています。日本特有の「おもてなし」文化を広げ、すべての人々がHAPPYになるPRコミュニケーションを展開し続ける会社として、ともに成長できる人材を求めています。