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ベトナムと日本の関係が「食品」で深まっている その理由とは?

最近、ベトナムでは日本のお茶が人気になっている。「サントリー食品インターナショナル」によると、2013年よりベトナムで販売している自社商品「ティープラス・ウーロン茶(TEA+ oolong tea)」が、現地のお茶飲料市場で売上No.1になっており、全体の30%も占めているという。理由としては、健康を気にするベトナム人が増えており、脂肪を落とせるウーロン茶が彼らのニーズに合うからだという。また、ベトナム人が好む味にあわせ、ウーロン茶に砂糖を入れているため、そうしたことも人気の理由になっている。日本の飲料市場はすでに成熟しているため、成長があまり見込めない。その一方で、ベトナムでは人口が増えているため、現地の飲料市場は20%も伸びている。こうした背景があり、サントリーをはじめ、日本の飲料会社がベトナムの市場を狙っているようだ。

また、ベトナムの農業に投資する日本企業も増えている。宮崎県にある農業生産法人「株式会社くしまアオイファーム」は、昨年よりベトナムで日本の「さつま芋」を生産し始めており、商品を香港やシンガポールにも輸出している。また、ベトナムでは日本の飲食店が増加しているため、現地で米を栽培する日本の卸売り業者もいる。こうした状況により、2016年の日本からベトナム農業への投資額は、1,460億円にも達している。

JNTOによると、2016年の訪日ベトナム人は、2015年より26.1%増の23万人になっている。上記の日本企業の動向を見ると、ベトナムと日本の関係は、今後「日本の食品」を通じてさらに深まり、それによって日本に興味を持つ人が増加することで、訪日客が増えることにもつながるだろう。

編集者:オスカー チャウ