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訪日中国人が一番求めているのは高品質な日用品ではない?

訪日中国人の増加により、日本の日用品の売上が伸びつつある。日本百貨店協会によると、2017年1月の全国百貨店売上は2016年同期より1.2%減の5209億円になっているが、中華圏の旧正月休暇の影響で、1月の免税売上は前年同期より24.8%増の217億円になっており、単月では過去最高だったという。理由としては、化粧品などの日用品を購入する外国人が多く、1人当たりの消費単価が減少しても購買客数の増加で補ったからだという。

また、ベビー用品メーカー「ピジョン」では、インバウンドにおける売上が伸び続けているという。一番の理由としては、訪日中国人が近年、日本製のベビー用品を求めており、哺乳瓶やスキンケアローション、爪切りなどの商品を幅広く購入しているからだという。2016年3月に一部の商品を値上げしたが、売れ行きは好調だという。中国人向けのECサイトでの売上も2ケタ増だった。ブランド力をさらに高めるために、中国の病院で母乳育児の啓蒙活動などのイベントも行っているようだ。

上記を見ると、日本の日用品は訪日中国人に人気が高いのが改めて分かる。ただし、彼らが一番求めているのは、ただの「高品質な日用品」ではないと筆者は思っている。中国では、製品の安全性問題が多発しており、その影響により、中国人は常に「安全性」を疑う傾向があるため、彼らが製品に対して一番追求するのが「安心感」であると推測される。日本の企業はこうした中国人の特徴を活用し、上手く中国人誘客のために、製品の安心感を伝えるべきだろう。

編集者:オスカー チャウ

http://www.jiji.com/jc/article?k=2017022100917&g=eco